代表挨拶

時代の変革期を迎えた今、教育は混迷を極めています。インターネットの発達から、さらにスマートフォンやSNSといった便利なツールの登場、さらにAI(人工知能)の爆発的進化に伴い、世界は新しい時代を迎えようとしています。その現代にあって、昔ながらの価値観が渦巻く教育は、遅れをとっていると言わざるを得ません。時代錯誤の価値観を押し付けられる現代の子どもたちが、本当の意味で有意義な教育を受けていると言えるでしょうか。それが私たちの出発点です。

いずれ社会に出て、未来を背負っていく子どもたち。その子どもたちが、真に必要な学びの場を作る。それがまなポートの役割であり使命であると考えています。

不登校の子たちは多様化してきています。うまく自分を表現できない子もいれば、積極的に人前に出ることのできる子もいます。これまで想像されるような画一的な範囲に収まる不登校の子は、実は少ないのです。たとえば、学業の成績が優秀な子もとても多くいますし、コミュニケーションが得意な子もいます。「こんな子は不登校になりやすい」というものがないと言ってもいいでしょう。どの子も、将来、社会で活躍できる可能性を十分に秘めています。そんな子どもたちが、不登校だからといって、学びの場面を失うのは、本当にもったいないことです。

未来を背負う原石とも言える子どもたちが、過去の価値観にうまく適応できないことで「不登校」となり、「ドロップアウト」のレッテルを貼られるのはあまりに不条理です。

 

まなポートは、やりたいことを見つける場です。私たち大人が、「あれをやれ、これをやれ」と画一的な価値観を押し付けることはありません。むしろ、人が生きていく道の中で、必要なことや良いと思えるものを、自分の頭で考え、見出して欲しい。そのためには、知識も必要かもしれませんし、様々なスキルも必要かもしれません。自分の頭で思考し、仲間たちとディスカッションし、それぞれが必要なことを学んでいく。まなポートは、新しい時代を背負う学びの場です。

同時に、地域の大人たちが、ともに学び支え合う場でもあります。子どもの教育について真剣に考え、またどのように子どもたちに接し、どのように育てていけば良いのか。それを地域全体で共有し、考える場。ありがたいことに、開校前から大変多くの大人の皆様がこの場に興味を持っていただき、支援をしてくださっています。

 

新しい時代へ転換しようという今だからこそ、大人も子どももそれぞれが思考し、自分に必要なものを学んでいける場を。

まなポートは、地域の大人と子どもたちが共に学び、成長していける場を実現していきます。

 

 

                             まなポート 代表

                             精華学園高等学校 周南校 校舎長

                                                                                       NPO法人まなびデザインラボ 理事長

                                        本田 篤嗣